「体がよろこぶお菓子」って?答えを探しに東京ミッドタウンへでかけよう!

とらや 東京ミッドタウン店ギャラリーにて、『体がよろこぶ和菓子』展が開催されています。「羊羹を世界へ」という想いのもと、さまざまな取り組みをおこなっている「虎屋」。今回の内容はどのようなものなのでしょうか。さっそくご紹介したいと思います。

 

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小豆、山芋、生姜、ケシの実など、和菓子で使われる素材には体に良いとされる成分を含むものが多くあります。会では、こうした素材で作られたものが、江戸時代から大正にかけて作成された、いわばお菓子のデザイン帳ともいうべき「菓子見本帳」の絵図とともに展示されています。

 

注目すべきは、中華料理の高級食材、美容・滋養強壮に効果があるとされる燕の巣をつかった羊羹『燕舞羹(えんぶかん)』。1879年創業、シンガポールにおける漢方薬の老舗「余仁生(ユーヤンサン)」と虎屋のコラボレーションから生まれたこのお菓子は、会期中の限定販売です。

 

余仁生社は、徹底した品質管理と科学検証にもとづき商品提供をおこなっており、老舗の知恵と経験に甘んじることのないその真摯な姿勢に共鳴した虎屋は、日本人に馴染みがないとはいえ、同社のいわば看板商品である燕の巣を使って和菓子をつくるという、かつてない領域へ挑むことに。

 

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『燕舞羹(えんぶかん)』。蓋付きびんに入っているのが「燕の巣」。

 

「燕舞羹(えんぶかん)」は、燕の巣を贅沢にあしらった琥珀羹と卵白を使った淡雪羹、青い琥珀羹を3層に重ね、白い雲、空を舞う燕、東南アジアの美しい海が表現されています。燕の巣の繊細な食感とココナッツオイルの風味豊かな味わい、アジアの風を感じながら、心も体も元気になれそうです。

 

さて気になるお客さまの反応は? 食べてみたいと興味を持たれる方、また男性からのお問い合わせも多く、好評を得ているとのこと。

 

このほかにも「体がよろこぶ和菓子」がずらり。腸を整え、乾燥を緩和する<けしの実>が使われたのは『落葉の霜』。落葉に見立てた小豆とこし餡が求肥に包まれ、散らしたけしの実で霜を表現しています。

『落葉の霜』。けしの実のお菓子です。『落葉の霜』。けしの実のお菓子です。

 

気分をおだやかにし、湿を取り除く<小豆>を使ったのは、虎屋の看板商品ともいうべき『夜の梅』という羊羹。小豆の切り口が、夜の闇にほの白く咲き浮かぶ梅の花のようであることからこの名がついています。

 

毎日の食卓で大活躍、風邪を除き、咳などをおだやかにする<生姜>は、『残月』というお菓子に。表面にぬられた「すり蜜」が薄雲のかかった名残月を思わせるおせんべいです。真ん中の赤い点がなんともかわいしらしい『笑顔饅』は、胃腸を健やかに整える<山芋>が使われています。

思わず口元がゆるむ『笑顔饅』は、山芋を使っています。

『笑顔饅』には山芋が。

 

<蓮>は、お腹を温め、体の冷えとりに効果的。『草入小笹餅』は、田植えの際にかぶる笠に見せた蓮の香り豊かな草餅です。血を養い、肌を潤し、髪を黒くする<胡桃>は、『品川餅』に使われています。生の餡を乾燥させた晒餡(さらしあん)で胡桃入りの餡が包まれたお菓子です。東海道の品川にちなんで名付けられたといわれています。

 

そしていまが旬の<栗>。やはり胃腸を丈夫にします。裏ごしした栗と白あんをまぜたそぼろをまとった求肥のお饅頭『栗粉餅』はまるで和製モンブラン。

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栗をつかった『栗粉餅』。栗は胃腸を強く丈夫に。

 

ふと振り返ってみると、心がよろこぶことはたくさんしていても、体がよろこぶことって意外とできていないことに気づきます。来たるべき寒さに備え、体がよろこぶ栄養を美味しい和菓子で蓄える、一石二鳥です。

 

展覧会は11/30まで。近くにお出かけの際はぜひお立ち寄りください。

 

【イベント情報】
▶︎ 場所:とらや 東京ミッドタウン店内 ギャラリー
▶︎ 会期:2015年11月2日(月)~11月30日(月)
▶︎ 時間:11:00~21:00(店舗営業時間と同じ)
▶︎ 協力: 余仁生社(ユーヤンサン)

 

<cover photo by>  「とらや」公式サイト

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