飲む人も飲まない人も。いまからはじめる焼酎ABC

pixta_6023865_S11月1日は「本格焼酎の日」。

夏に仕込んだものがちょうど飲み頃になるのが11月1日あたり…新酒を楽しめるのがこのころ、ということで制定されたそうです。

焼酎ブームといわれ久しいですが、その人気は衰えをみせません。どうしてそんなに人気なんでしょう?そもそも焼酎ってどんなお酒? 「いまさら」感は否めなせんが、きょうは今まさに飲み頃な「焼酎」について少しだけ紐といてみることにいたしましょう。

むかしから人々に愛されてやまないこのお酒、昨今のブームで注目されているのは、芋焼酎をはじめ、麦、そば、黒糖、泡盛(主な原料はインディカ米)といった原料の味わいを楽しめる「本格焼酎」。

芋は深く甘い香りが、麦はその香ばしさが、米は重厚な旨味が、黒糖はラム酒のような香りが…そして泡盛はキレのよさが特徴です。

原料もさまざまですが、焼酎には「甲類」「乙類」という分類があります。「甲類」は、何度も蒸留を繰り返し作られたもので、アルコール分36度未満のものをいいます。アルコールの純度が高いので、素材の風味はさほど感じられず無色無臭。カクテルや果実酒などにして飲まれます。

「乙類」は、蒸留を繰り返すことなく昔ながらの製法で作られた伝統的なもの。アルコール分は45度以下です。これがいわゆる「本格焼酎」で、原料そのものの香りと旨味が残り、各蔵元の特色が色濃く反映されます。甲・乙といういう言い方は優劣と勘違いされやすい、ということで最近では「乙類」を「本格焼酎」というようになっています。

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蔵元は南九州地方に集中しています。この土地は、その温暖な気候から稲作に不向きであるいっぽう、サツマイモやサトウキビの生育には適していました。そのむかし薩摩藩が、栽培原価が安く、火薬剤や医療料アルコールとしても役立つ「芋」を育てることを奨励したことも、この地方で焼酎が発達したおおきな理由です。

いまは大流行りの「本格焼酎」も、以前は「クセ」が強いというイメージがありとかく敬遠されがちでした。ところが蔵元さんたちの努力と工夫で「原料の個性を生かした味わい深い、まろやかな」焼酎として受け入れられるようになってきたのです。

芋焼酎だけをとってもその銘柄はざっと1000を超えるそう。同じ銘柄でもアルコール度数や熟成年数の違いなどでそれぞれラベルが違うというのですから、その数たるや…。ここにもまた、モノづくりに魂をかける日本人ならではの職人気質を感じますよね。

さて焼酎についてちょっと詳しくなったところで、お次は美味しい飲み方や楽しみ方を♪ なんだか長くなりそうです。つづきは次回にするといたしましょう〜。

(つづく)

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source: 鹿児島県酒造組合HP、『dancyu 新しい焼酎の教科書』(プレジデント社)

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